映画「男はつらいよ」
1969年に第一作を発表してから特別編も入れると49作にもなる映画男はつらいよは、主人公役を一貫してこなした渥美清が死去するまで30年近く続いた人気シリーズです。 山田洋次が全作品の原作及び脚本を手がけ、また大多数で自ら監督もしたこのシリーズは、テキ屋を職業とする車寅次郎が、訪れた先々で憧れの女性に出会い、結局は実らない恋愛模様を美しい日本情緒を含めて描いた人情もので、故郷に戻って騒動を引き起こす顛末がユーモアを交えた軽妙なタッチを特徴として進行します。映画自体が寅さんで通じるほど、フーテンの寅さんは味のある演技で人気を博し、また数々の名ゼリフを残した事でも有名です。松竹での稼ぎ頭であり続けたこの映画はマドンナ役を吉永小百合や浅丘ルリ子といった日本を代表する女優が出演するというキャストの豪華さでも話題を呼びました。 テーマ曲である「男はつらいよ」は作詞は星野哲郎が作曲は山本直純が担当し、主演を務めた渥美清自身が歌っています。