アニメ映画「機動戦士ZガンダムⅢ~星の鼓動は愛~」

機動戦士ZガンダムⅢ~星の鼓動は愛~とは2005年に公開されたテレビ版Zガンダムを編集、新カットを追加した劇場用アニメの3作品目である。全3部構成になっており2005年から2006年にかけて公開された。テレビ放映版の殺伐としたストーリーとは違い穏やかなストーリーへと編集、追加で変更が行われている。当時のカットと新しいカットの違和感を少なくするために新しいカットにはエイジング処理を施しており新旧カットの質感を近づけている。テレビ版のセリフの多くが変化・割愛されていて、当時テレビ版で話題になったアニメにしては珍しい悲劇的なエンディングもなくなっている。そのためテレビ版の後発作品、ZZガンダムにストーリーが繋がらなくなっている。原作、脚本を担当している富野由悠季はファーストガンダムの劇場版3部作と今回のZガンダム劇場版3部作、そして劇場版として1988年に公開された『逆襲のシャア』の7作品をもって七部作だという旨の発言もしている。公開当時、1作目を上映している映画館が多くなかったのにも関わらず週間映画ランキングで3位にランクインし5週間にわたりTOP10入りを果たし、『第5回東京アニメアワード』において劇場映画部門優秀作品賞を受賞、最終作上映時には公開している映画館の館数も増え、各メディアでもZガンダム自体が高く再評価された。